Yuichi Ishidaチャンネルはホンマに役に立つ。
保存版と銘打った標記番組を文字化した。
●S-Log3はセンスではなく、論理でできている。
●内容
S-Log3の本質 / 白飛び・黒潰れを防ぐ「Log」の仕組み / S-Log3のカメラの初期設定 / S-Log3正しい露出の合わせ方 / 応用:ダイナミックレンジの比率 / S-Log3編集のワークフロー / よくある質問と解決策
●S-Log3の本質
メリット
・カメラが記憶できる最も明るい部分から最も暗い部分までの幅(ダイナミックレンジ)が広い
・色情報が多いので編集耐性が強い
デメリット
・適正露出で撮影するのが結構難しい
・カラーグレーディング(編集)が必須
●LogとRAWの違い
・RAWはセンサーから出てきた生の状態で、撮影した後からもISOやホワイトバランスを編集できる。つまり、ダイナミックレンジと色域が広い。他方、撮影容量は莫大になる。
・Logは莫大なRAWデータをビデオの形式に当てはめて、よりファイルが軽くてデータとして扱いやすくしたもの。しかしRAWのようにISO感度やホワイトバランスを変えることはできない。
●「Log」の仕組み
・ダイナミックレンジが広くなる
・現在のソニーの機種だと15+ストップと、かなり広いダイナミックレンジで撮影することができる(普通のカメラだと8~10段程度)。1段上がると光量が2倍になり、1段下がると光量が半分になる。
・とはいえ、光の量は無限に階層があり、ダイナミックレンジで記録する光量の範囲は限られる。
・ここで、人の目の特性を知る必要がある。人の目は明るい所(ハイライト)での色の変化に鈍感なので、そこにダイナミックレンジの階調をおいても、変わったところで僕らは感じることができない。それなら、人の目がもうちょっと感じられる暗い所(シャドー)の、ここに情報量をもってこようよというのがLogの考え方になる。
・つまり明るい部分のデータを圧縮し、その分を暗い部分の階調に割り当てようという考え。
●S-Log3のカメラの初期設定
・「LUT表示」→入 切にすると撮影すると淡い色になり、コントラストや露出の加減とかが分かりにくくなるため、モニタリングできるようにする。
・「動画設定」の「記録設定」を「4:2:2 10bit」を選択する。
・10bitは8bitよりも階調が細かく、画像が滑らかになる
・「4:2:0」は色情報が間引かれているので、滲みやぼやけて見え、色が破綻しやすい。4:2:2は色の耐性があるので、これを選択。
・ISO感度の重要性
基本はベースISOで撮影する(センサーが最も効率よく光りを電気に変えられるポイントのことで、ノイズが減り、ダイナミックレンジで撮影可能になる)
ベースISOをはずすとハイライト側のダイナミックレンジが削られる、ノイズがでやすくなる、ことの注意!
・そこで大切なのがNDフィルターということになる。
・ホワイトバランスの重要性 色温度を調整し、白を白みせする
WBケルビン値を設定する(オートは厳禁)
快晴の屋外 5400K~5600K
日陰・曇天 6000K~7000K
屋内の電球(暖色)3200K前後
オフィス(蛍光灯) 4000K~5000K
●S-Log3正しい露出の合わせ方
・露出計は基本的に無視(参考程度)
・「18%グレー」を基準に撮る → 一番真っ暗なところから真っ白なところを0~100の値で表し、ちょうどその中間が「18%グレー」と呼ぶ。
・S-Log撮影でもっとも大切なのが、この「18%グレー」で撮るということ。
・カメラの明るさを図るものさしIREといい、 一番真っ暗なところから真っ白なところを0~100の値で表し18%グレー(人の肌色は18グレーより一段高い色と言われている)のところをソニーはIRE 41と決めている。
・なので、18%グレーが41よりも一段高めの50ぐらいだと適正露出にできる。
・そこでゼブラ機能を使う。ゼブラカスタムで、数値を50にすると、人の肌に合わせたときにゼブラで表示される。
・人がいない場合は、白色に数値を合わせればよい。白い紙などに合わせ、61(90% white)に合わせれば間違いなく撮ることができる。
●応用:ダイナミックレンジの比率
・16段のダイナミックレンジ比率を、撮影時の露出によって調整することが可能。
・暗い部分の階調を細かくしたい場合は、少し明るめに撮っておく。
・逆に撮影時に暗めに撮れば、ハイライトに情報(階調)が増える。
●S-Log3編集のワークフロー
①プライマリ(補正)
・広いデータのまま、露出、ホワイトバランス、コントラストの「ズレ」を直す
②ノーマライズ
・「カラースペース変換」でS-Log3をRec.709(テレビの見た目)に変換
③セカンダリ(演出)
・再度調整やクリエイティブルックで表現を加える。

コメント